2022年2月 那須塩原

 

2022年2月の話!?

時差にも程がある、もう夏も終わりかけようとしている。

私は結構旅行好きなので、特に今年は少なくとも二ヶ月に一度はどこかに行ってる感じがする。旅行の土産話をするのは好きだけど、わざわざ人にする話でもないしな、ほなインターネットの壁面に打ち込めばええんや。そう思ってはいながらもずっと放っておいた旅たちを、重い腰上げて少しづつ放流していく。

 

日付変更線を西から東へ幾度となく渡り、今から六ヶ月程前の話をします。

 

2月、東京にもチラリと雪が見えたころ私たちは那須塩原に照準を合わせた。

なぜ那須塩原なのか、まず一番の目的は「那須モンゴリアビレッジテンゲル」だ。モンゴル遊牧民の生活するゲルに宿泊することができるらしい。馬頭琴とホーミーの演奏まであるらしいじゃないか。そんなん絶対行きたいですけどね。

 

【全館wifi完備】那須モンゴリアビレッジ テンゲル|モンゴルの移動式住居「ゲル」を使用した体験宿泊が人気!

 

我々は普段旅行に行く時、プランを練るために旅のしおりを作成する。

今回のしおりの一端を見てもモンゴルに対するモチベーションを感じていただけるだろう。

「ようせい」はこれから出る「フィンランドの森」という施設のマスコットの擬人化だ。
今見返すと来年スキーに行こうと言っている。忘れてた。

 

GO!GOGO!

上野駅から10:18分発やまびこ仙台行きに乗り込む。

するとあーら不思議、1時間もせずに那須塩原駅に到着する。

私は旅行での公共交通機関による移動時間が結構好きなので、1時間弱はちょっとだけ物足りない気もする。

ホームを降りるとペットボトルキャップたちに迎え入れられた。

 

 

駅前でバスを待つ。

路面が雪で終了しているかとおもったが全くだった。東京の方が終了してたし、車移動も可能だった。

 

バスを降りると

やっているのかやってないのかわからない、思想強そうな私設博物館。

さすがにここに入る勇気はまだ持ち合わせていなかった。だいぶ気になりはする。

ん?

無造作な場所に突然のセクシーお姉さん看板は面白いのでNG
遠目から見た時はえっちだ・・・と盛り上がっていたがアイドルだったのか。

そんなことより我々には目指す場所がある。

御犬(おんいぬ)様の雪の巣を横目にテクテクテクテクで向かう。

 

モンゴリアビレッジを中心に考えた旅だったが、那須には気になる場所がもうひとつあった。

 

「アジアンオールドバザール」という道の駅。

アジア風の敷地内で雑貨を見たり飯が食えるらしい。

 

那須高原にあるアジアンミニテーマパーク | Asian Old Bazaar

 

おば集合ショット

カラッとした空の青に、少し雪の残った路面に茶色の葉が落ちて、裸の木々と彩度の低い山々が冷たい風に吹かれる。少し寂しいような乾燥した日本の冬に、この施設は全く馴染めていなかった。

アジア昼食したいと思った、が、期間限定で「あんかけ料理フェア」が行われており、ザ・アジア飯が存在しなかった。なぜ。あんかけ。あんかけ特化のフェア。聞いたことない。そんなにあんかけってバリエーションあるか?麺にかけるか白飯にかけるか、そんくらいじゃないか?あんかけドリンクとかあるのか?そういえば昼食の記憶がない。もしかして、血管に直接あんを注入されてその後記憶を消されたのだろうか、ベトナムコーヒーは美味しかった。

練乳入りのベトナムコーヒー

思ったよりお客さんはいて、雑貨はかなり充実して見ているだけでも楽しい施設だった。私は指輪を購入した。

それともうひとつ

偽ニモのヘアピンを買った。

友人は黄色の魚を買っていた、偽フランダーだった。

ヘアピンとは言ったが、ただのビニール製の玩具に安っぽいピンを接着しただけのもの。実際その日のうちにピンの部分が割れて終了したため、帰ってから新しいピンをアロンアルファでくっつけた。

しかしこの焦点の合わない笑顔。魚から人間に変化するアニメーションの途中ワンカット、ギリ魚、AIに判別させたら多分人面、愛おしい。メイクする時など邪魔な前髪を魚があげてくれる。

 

アジアンオールドバザールをあとにし、膝栗毛で次の場所へ向かう。

夕方にはモンゴルの人(語弊)がその場所に迎えに来てくれる。

 

渡モンゴルの前に、渡フィンランド

 

フィンランドの森 | レストラン・カフェ| 薪ストーブ | 栃木県

 

さっきまでアジア各国にいたので、那須旅行の皮を被った世界一周と言える。

どうやら、フィンランドの森の木々は伐採すると年輪ではなくサンタクロースが現れるようだ。

思い出したが、ここでフィンランド飯を食おうとしたら店が休みだったのだった。しょうがないね寒いしね。

餓死寸前だったがハンモックに引っかかりながら飲食することに成功。

他のお客さんの大型犬に死ぬほど吠えられビビり散らかしてしまったが、お腹いっぱいになることができて光栄だった。

DB芸人のサインがあったのは地味にテンションが上がった。

 

ムーミングッズ店やソーセージ、薪ストーブなどの販売店を見て回ってからは少し時間が余った。モンゴルからの送迎までぶらぶらすると、フィンランドの森のとなりにひっそりと雑貨店があるのがわかった。

 

TV出演もした有名猫らしい。他にも何匹かいるらしい。かわいい。

トルコ雑貨中心に諸外国の輸入雑貨を扱っていて、気軽に入ったが無限に時間を費やすことができた。だいたいこういう雑貨屋に入るといつも頭のネジがハズレてしまうが、5枚で5千円?(忘却)そこらのキュートお皿セットをちょうど来ていた5人で買った。トルコ人店主さんも「普通はホニャホニャあーでこーでやいのやいのペラペラだから、安いよ」みたいなことを話してくれた。(忘却)柄も全て違ったが、帰ってどれにするか決めようねといってそれきりいまだに各々に配布されていない。もう見た目のディティールが思い出せない。早く欲しいが。

 

やっとこさっとこモンゴルへ・・・。

そんなこんなで送迎が来て、モンゴルに到着。

死ぬほど暗い写真


うおおお、アゲ↑↑↑

チェックインし、いざ、マイゲルに向かう・・・。

内装も最高や!!!!!!!!!!!

以前ゲル内部を模した飲食店に行ったことがあったが、ゲルそのものに宿泊するという経験は最高に痺れた。多分冬だったのもかなり雰囲気演出できていて、乾燥した感じとストーブで無理やりあったかくした室内がそれっぽいと思った。ああ・・・冬はいいな・・・。

夕飯まで時間があったのでジェンガ

このジェンガ、軽い気持ちで始めたがかなり白熱の展開になった。ジェンガ骨粗鬆症になってもなお立ち続け、夕飯の時間になっても全く終了しなかった。スカスカのそれを放置し、夕飯会場へ向かう。

夕飯は二色鍋だ。いい具合にお腹も空いて席に着く。

多い。

写真だと伝わりづらいが、だいぶてんこ盛り。肉も魚介も野菜もあってどれも最高に美味しそうだが、その下には麺も息を潜めている。我々は20歳そこらの女性5人だ。智弁和歌山高校野球部80名ではない。皿が空になっている展望が見えないまま食べすすむ。

岩塩とパイタンの二色鍋は美味しかったし、やっぱり鍋は楽しい。しかし胃のキャパは広がらない。時間経過につれて、みんな虚空を見つめ始める。それでも周りのテーブルから人がいなくなるまで粘った。一人一本ノルマのつくねにとどめを刺され私は早々に脱落したが、みんな結構食べていたと思う。フードファイターたちの健闘虚しく、食事の時間は終了した。

 

はち切れ寸前の腹を抱えてちょっとしたホールに向かう。

毎晩馬頭琴とホーミーの演奏があるのだ。そんなん聞かなきゃいけん。

馬頭琴の曲目がとても好みだった。空高い草原の雄大さとそこを駆け抜け雄叫びをあげる馬の姿がありありと目に浮かぶようだった。ホーミーを生で聞くのは初めてだったが、ライブの倍音は体の中に響いてくるようだが心地よい気分になった。耳に聞こえない周波数の音が、ホーミーなどの伝統音楽には含まれていて、その特徴は自然の音によく似ているという話を聞いたことを思い出す。故にリラックス効果があるというが、北海道の阿寒コタンなどで舞踊を拝見したときもこの時もジーンと泣けてきてしまうのもそういうところに関係があるのか、私が拗らせすぎているだけなのか・・・。

演奏終了後、本当はツーショットのチャンスがあったらしいが、感染症対策でナシと。しかしこんなチャンスはないと、ズカズカ近寄り、楽器のことを聞いてみたり服装をみせてもらったり、遠隔ツーショットをさせてもらった。

チェキ会だなんだのと盛り上がっていると、スタッフのおねえさんにオタバレしてしまいそそくさと退散。言葉には、気をつけよう!

我々は焚き火プランを選択していたので、焚き火にあやかることができた。

2月の北関東の山、しんと冷える空気の中であったまったアルコール飲料を飲みながら、雪の積もった広場でぼんやり火を眺める。マシュマロを焼くこともできた。エモーショナル経験。

炎なんて一生見てられますからね。

その後は施設内の温泉に入ったが、遅い時間だったためにほとんど貸切でよかった。真冬の露天はぽかぽかの体をひんやりした外気に半分出すのが最高。ほとんど足だけ湯に浸けたりしながら、ぺちゃくちゃ喋って長湯する。あ〜〜〜〜〜冬最高。冬早くきてくれ。お前が欲しい。

次の日の早朝も風呂に入りに行ったが、その朝の風景がよかった。それとデール着用したのでその辺の写真を。

2日目の朝、まだ昨夜の鍋が腹に残っていた。

気持ち程度朝食を摂取し、出国。

夜が明けても移動手段は足だ。まず、那須ステンドグラス美術館へ向かう。

 

那須ステンドグラス美術館

 

入場チケットを購入するも、ここでパーティの一人が姿を消した。夕方からライブがあるとかなんとかで、帰宅したのだった。ホウレンソウにおいて病気な我々は、離脱していたことに気づかずに彼女のチケットも購入していた。LINEで文句を垂れながら別れた。

正直そんなに期待的なものはなかったが、美しいステンドグラスと教会建築を中世英国の雰囲気を味わいながらの見学はちょっとした優しい非日常体験で、平静な心を取り戻せる。見ていて飽きることなく、予想以上に充実した時間だったと思う。

 

魚くん餌に対して必死すぎw口でっかwかーわいw

優越感下唇出し魚くんも腹立ちますが、別に面白くしようと描いてるわけじゃないけれどなんとなくこちらから見ると笑えてしまうような造形って、古代の職人作品から現代の素人作品までよく見ますよね。笑えると同時に、あっけらかんとこんな風に表現できてしまうことに羨ましくも思う。多分私がやれば、それは真似になるし奇を衒ってしまうから。。。

現代っ子の“癖”に刺さってしまうものもちらほらあった。

家族旅行で訪れた那須ステンドグラス美術館で、予期もせずねじまがってしまうちびっ子が現れないことを切に願う。

本当は何か、伝えたいことがあったのではないか。

ここから結構な距離の徒歩を行い、那須サファリパークへ。

那須サファリパーク

我々はライオンに「肉やり」をしに行く。餌やりではなく、肉やり。身内の造語ではなく、サファパ側から言われている。すこし暴力性を孕んだような、強烈な語感のそれが体験できるという。

肉やりまでの時間はうさモルタッチで私服を肥やし、巨乳のウサギにちょっかいを出していた。

時間になるとガッチガチの檻に囲まれたバスに乗りこんだ。サファリパークという動物飼育施設の中でさらに檻に囲われてドナドナされる自分の無力さを嘆きながら、草食動物くんたちに餌をあげさせていただいた。

かわいい

しばらくすると、引率の先生から肉やり開始のゴングが鳴らされた。どうやらわんさかいるライオンたちにがむしゃらに肉やりするのではなく、舞台上にあがった選ばれしトップエンターテイナーライオン様に、順番に肉やらさせていただけるようだ。サファリパークか、ライオンパブか、もはやそこに違いがあるかはわからない。ただ我々は、肉をやらさせていただくだけだ。

おお〜〜〜〜〜〜〜〜〜w

もうこれは猫ちゃんだ。ビッグクリームパン299(にくきゅう)サービスまでしていただいた。こちら人間としても、この瞬間は鉄製格子を親より信頼していたので距離感独特な猫カフェくらいの気持ちだ。おいしそうに食べてもらえるとこちらも嬉しいもんだ。食事は毎回感謝していただこう。デリシャシャシャシャハッピースマイル。

サファパはやっぱ自家用車で行くもんじゃない。

象様接近まで!?

そんなこんなで那須塩原一泊二日は終了した。

知らないうちに地球の真中まで来てしまっていたようだが、施設の多国籍さはそれ故だったのかと頷ける。これからの時代、日本は那須塩原に引っ張られていくかもしれない。

 

今年初めかつ内容も比較的さっぱりした那須塩原旅行をとりあえず練習にと書いてみたが、こう起こしてみるとなかなかのボリュームである。記録癖をつける未来を開くために行ったことが、他の旅行の書き起こしにはどのくらい時間がかかるのかという絶望に変わってしまったがぼちぼち続けたい。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

〜HAPPY END〜