〜この記事は上記の続きです。読んでない人はぜひ〜
|DAY3:松山の朝、道後温泉へ
つたや旅館で決死の目覚めを行い、プリキュアを見ながら朝の支度をする。
おじちゃんは早朝から用事があってすでに旅館を出ていた。会えずにお別れなんて悲しいなあと思っていたら、玄関にこんな張り紙があった。
泣いちゃうねこんなん。ありがとうをボールペンで書き残し、涙を拭って旅館を後にする。
これをレトロと言わずしてどうする、という佇まいが可愛らしい駅だ。
ちなみに我々はこの時点ですでに遅刻をしている。道後温泉には、又新殿という天皇陛下専用浴場があり、予約と小銭の支払いで見学が可能である。天皇陛下に興味津々の我々としては絶対見たいじゃん。ということで予約していたが、本当に眠くて…。電話をして予約時間をずらしてもらった。
そんなこんなで乗る電車が来た。これに乗るんだ!わあい。
この時はそんな浮かれ気分でこいつの写真を撮った。しかしこいつが道後温泉へは行かないことに気付いたのは乗車して間も無くだった。
シンプルに200円ほどの損失をし、正規の電車に乗り換える。はあ確かに、さっき乗っていた電車よりも人が多い。
そうして何とかたどり着いた。
|坊ちゃんツーリズム大手とソリが合わない
松山、ひいては道後温泉を訪れるにあたって、私は青空文庫で夏目漱石の「坊ちゃん」を履修してきた。あまり活字を嗜まない私だが、坊ちゃんがずっとブチギレており、言葉遣いも終わっていて、キャラクターの個性も豊かで、コメディとして大変面白かった。後半はほぼバディものだったし、一定のオタクは好きだと思うからぜひ読んでほしいと思う。(曲解)
どんな坊ちゃんツーリズムが行われているのかも楽しみだ。早速列車がありますし。
しかしまあまずアーケードに入ると、いつものやつが迎えてくれた。
温泉地ならもちろん
道後温泉はやはり名のある温泉観光地なだけあって、これまで見た温泉むすめの中でも推されに推されていた。
観光案内所はむすめ一色だった。温泉むすめが元気だとオレも嬉しい。応援してます。ちゃんとドラマCDとか聴きます。コミック読みます。多分。いつか。
素敵アーケードを抜けた先に道後温泉本館はある。すでにお土産やら飯の物欲が激しいが、ひとっ風呂浴びるための整理券を手に入れねばならない。先を急ぐ。
先に言っておくが、期待していた坊ちゃん要素はなかった。いや、正しくは私が期待していたような形ではなかった。
そのため写真も撮らなかったのだが、何が不満だったかというと、「マドンナ」要素が強すぎる。路肩に坊ちゃんとマドンナの大きめのフィギュアが並んで置いてあったが、そら違うだろと思った。マドンナなんてセリフもなければ坊ちゃんとの絡みもないし、どちらかといえば敵サイド(?)なんだから、仲良く2人で並ぶことなんてないのだ。
マドンナはせめて赤シャツとかさあ、
ていうか山嵐と坊ちゃんを並べるべきだろ。(本心)でも私も人生で似たようなことをしてきています。なので強くは言えません。大手サークル道後温泉が坊マド坊強火ならそれはそれでいいんです。あたくし穏便派なので。。。
でもせめてマドンナの名を冠した銘菓があるなら赤シャツの小銭チョコとかうらなりのかぼちゃパイとか山嵐の握ったおにぎりとかがあってもいいじゃないのよ。白状するよ、オレァ、脳みそコラボカフェだよ。
でも可愛いからくり時計があったのでOKです。
あとなんか予備校の張り紙が良かったです。赤シャツとマドンナかな。
とにかく道後温泉に到着。又神殿を見ます。
このとき道後温泉はちょうど保存修理工事中で、柵で囲われ重機が居座っておりました。
正面入り口は閉ざされていて、裏口っぽいところから侵入。入浴のための整理券をもらえると思ったら、おじちゃんに口頭で「○○時に来て」と言われ受付完了。そんな受付で大丈夫か?とエルシャダイ状態で心配しつつ、後にその時間に行くとやっぱり「なんですか?あなたたちは…」みたいな反応されてしまいました。(ちゃんと入れたよ)
さて又神殿の見学です。正面門は皇族しか潜らないので、横っちょから侵入。今考えると横っちょから入ってばかりだ。
存在はするけど歴代の誰にも使われなかったぼっとんトイレを見たり、湯浴み着に着替えて入るらしいので布が張り付いて嫌そうだなと思ったり、道後温泉は白鷺によって発見されたからいたるところに白鷺があしらわれているとかのお話を聞いたりして、また一つ賢くなっちゃいました。
賢くなったと思ったら温泉でポカポカになっちゃって、あとはもう寝るだけ……
ってコラーーーーー!!!!寝るなーーーーっ!!😅
蛇口ミカジューもやりました。お土産も買いました。
そして昼食は、絶対死んでも食べたかった、日向飯です。
炊いてないタイプの鯛めしですが、自分で作るのが楽しい。ねるねるねるねみたい。知育飯。
まずご飯があったかいうちに溶き卵をぶっかけます。蓋をして少しむらしたら、漬け鯛を載せて、刻み日向と薬味をかけて、超完成。これがうまいんだあほんとうに。教えてくれた愛媛県民さん、カミングアウトありがとう…。
日向は愛媛にて最強😠🤚🏻
|石手寺で診断書ってもらえますかね
さて、今旅最後を締めくくるのは石手寺です。四国八十八ヶ所巡礼の第51番札所でも知られています。
バスに乗り込むと、全く違う方向に連れて行かれました。本日2度目の乗り間違えに、初見土地公共交通機関利用才能ナシ第一位はこの人‼️と、結果発表されてしまいました。トホホ~
這いつくばりながらたどり着きました。
とっても綺麗なお寺ですこれ。石手寺はマントラ洞窟が有名ですが、境内の空気感がめちゃくちゃいい。猫もいるし。
弘法大使もいるし。(この時はまだ、まさか年内にお遍路を始めるとは思っていなかったのである…)
で、これがマントラ洞窟の入り口。
曼荼羅の洞窟エディションですわね!中は薄暗く、祀られている仏様に会いながら進んでいきます。こういう場所はやっぱり人の念とか物自体の念が強くて、普段第六感もクソもないわたしでも圧倒されます。これは誰でも圧倒される。例えがいいかわかりませんが、台湾とか韓国のホラー映画の舞台にありそうな感じ。ちょっとゾクッとするけど、単純に怖いわけじゃない…ぜひ行ってみてね。
洞窟を抜けると大落書きコーナー。なんでや。
石手寺は子授かりのご利益もあるようで、この石に名前を書いて奉納するんですね。
ほ〜、とみていると、とある親子が来ました。子供が石の上を歩こうとするとお母さんは「踏んじゃダメ。赤ちゃんが産まれますようにってお願いなんだから。あなたもこのおかげで産まれてきたんだよ」と諭していました。
この度は友人と4人旅ですが、うち1名は食器グルイです。概ね境内を見学した後、急に発作が起き、近くの食器屋に行きました。まだ見足りなかった3名はこんな場所を発見しました。
またマントラ洞窟かしらんと入ってみようとした…がよく見ると注意書きがある。
私語厳禁、照明禁止。ああわかりました。そうは言っても薄明かりはあるでしょう。
いいえ、全くありませんでした。胎内めぐりかこれ!気付くのが遅い。数歩で完全な暗闇。右手を壁につけながら歩く。しかも単純ではない道。下りの階段、左回りに螺旋状になっているみたいだ…と思うと急に右手で触れていた壁がなくなった。今冷静に思えばそこで右に曲がればよかったんだろうけど、目は開けているのに暗闇、しかも狭い通路。大パニックになった。なんとなくそうかも、と思っていた暗所閉所恐怖症が真剣にはっきりと輪郭を持って発症した。先頭を切っていた私は発言禁止の洞窟内に響くバカでかい声で無理との旨を後続にしめし、Uターン脱出。
胎内めぐりは長野の善光寺で一度やったことがあったが、御開帳の時だったからか大勢で前に人がいる状態、しかも少し灯りがあったから余裕だった。すみません、胎内めぐりトラウマになりました。もう絶対先頭では行かない。目を開けているのになにも見えないのが怖すぎるので目を瞑ったほうがいいです。
俺って閉所暗所恐怖症だったんだ。石手寺で診断書ってもらえますかね。
ちなみにクリアできた先にはこんな広場があります。次来た時はリベンジできるかな…。
肝を冷やしたまま食器屋で蛇喰夢子と合流。呑気に食器グルっていました。
こんなバッドエンドで駅へと向かいました。
|さようなら、四国3カ国
さあ帰ります。お待たせしました、やってきました。
>>>>フィーバータイム<<<<
まずは松山駅から特急しおかぜで岡山に出る。そこから新幹線で東京へ。
総移動時間6時間半!さて何をする?なんでもできるぞ。これがまさにフィーバータイム。食器グルイは編みグルイの一面も持っているので、一生完成のない編み物をしていました。ただ編むという行為。
ここで昨日いただいたビールも活きてくる。最高だ。
私は何をフィーバーしていたかというと、簡単です。同人誌の原稿作業をしていました。
これを機にさすがにiPadを購入しました。毎日が修羅場なのでね。
最後にこの度の戦利品を載せます。
金ちゃんヌードルの虜。関西行って見かけたら必ず買うようになりました。おいりもなんか癖になる。おばあちゃんちの味がして。
〜おしまい〜