2024年2月 四国3カ国巡りDAY3:愛媛編

 

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〜この記事は上記の続きです。読んでない人はぜひ〜

 

|DAY3:松山の朝、道後温泉

つたや旅館で決死の目覚めを行い、プリキュアを見ながら朝の支度をする。

おじちゃんは早朝から用事があってすでに旅館を出ていた。会えずにお別れなんて悲しいなあと思っていたら、玄関にこんな張り紙があった。

泣いちゃうねこんなん。ありがとうをボールペンで書き残し、涙を拭って旅館を後にする。

松山駅に辿り着いてからは、路面電車に乗り換える。

これをレトロと言わずしてどうする、という佇まいが可愛らしい駅だ。

ちなみに我々はこの時点ですでに遅刻をしている。道後温泉には、又新殿という天皇陛下専用浴場があり、予約と小銭の支払いで見学が可能である。天皇陛下に興味津々の我々としては絶対見たいじゃん。ということで予約していたが、本当に眠くて…。電話をして予約時間をずらしてもらった。

そんなこんなで乗る電車が来た。これに乗るんだ!わあい。

この時はそんな浮かれ気分でこいつの写真を撮った。しかしこいつが道後温泉へは行かないことに気付いたのは乗車して間も無くだった。

シンプルに200円ほどの損失をし、正規の電車に乗り換える。はあ確かに、さっき乗っていた電車よりも人が多い。

そうして何とかたどり着いた。

知らない女性グループの自撮り①

知らない女性グループの自撮り②

|坊ちゃんツーリズム大手とソリが合わない

松山、ひいては道後温泉を訪れるにあたって、私は青空文庫夏目漱石の「坊ちゃん」を履修してきた。あまり活字を嗜まない私だが、坊ちゃんがずっとブチギレており、言葉遣いも終わっていて、キャラクターの個性も豊かで、コメディとして大変面白かった。後半はほぼバディものだったし、一定のオタクは好きだと思うからぜひ読んでほしいと思う。(曲解)

どんな坊ちゃんツーリズムが行われているのかも楽しみだ。早速列車がありますし。

しかしまあまずアーケードに入ると、いつものやつが迎えてくれた。

温泉地ならもちろん

「温泉むすめ」だ。こちらは道後泉海さん。可愛すぎるだろ。

道後泉海 | 温泉むすめ公式サイト

道後温泉はやはり名のある温泉観光地なだけあって、これまで見た温泉むすめの中でも推されに推されていた。

この可愛さにキッズも興味津々

観光案内所はむすめ一色だった。温泉むすめが元気だとオレも嬉しい。応援してます。ちゃんとドラマCDとか聴きます。コミック読みます。多分。いつか。

素敵アーケードを抜けた先に道後温泉本館はある。すでにお土産やら飯の物欲が激しいが、ひとっ風呂浴びるための整理券を手に入れねばならない。先を急ぐ。

先に言っておくが、期待していた坊ちゃん要素はなかった。いや、正しくは私が期待していたような形ではなかった。

そのため写真も撮らなかったのだが、何が不満だったかというと、「マドンナ」要素が強すぎる。路肩に坊ちゃんとマドンナの大きめのフィギュアが並んで置いてあったが、そら違うだろと思った。マドンナなんてセリフもなければ坊ちゃんとの絡みもないし、どちらかといえば敵サイド(?)なんだから、仲良く2人で並ぶことなんてないのだ。

マドンナはせめて赤シャツとかさあ、

ていうか山嵐と坊ちゃんを並べるべきだろ。(本心)でも私も人生で似たようなことをしてきています。なので強くは言えません。大手サークル道後温泉が坊マド坊強火ならそれはそれでいいんです。あたくし穏便派なので。。。

でもせめてマドンナの名を冠した銘菓があるなら赤シャツの小銭チョコとかうらなりのかぼちゃパイとか山嵐の握ったおにぎりとかがあってもいいじゃないのよ。白状するよ、オレァ、脳みそコラボカフェだよ。

こんなんはあってさあ

でも可愛いからくり時計があったのでOKです。

あとなんか予備校の張り紙が良かったです。赤シャツとマドンナかな。

とにかく道後温泉に到着。又神殿を見ます。

このとき道後温泉はちょうど保存修理工事中で、柵で囲われ重機が居座っておりました。

逆にレア

正面入り口は閉ざされていて、裏口っぽいところから侵入。入浴のための整理券をもらえると思ったら、おじちゃんに口頭で「○○時に来て」と言われ受付完了。そんな受付で大丈夫か?とエルシャダイ状態で心配しつつ、後にその時間に行くとやっぱり「なんですか?あなたたちは…」みたいな反応されてしまいました。(ちゃんと入れたよ)

さて又神殿の見学です。正面門は皇族しか潜らないので、横っちょから侵入。今考えると横っちょから入ってばかりだ。

将来はこれを潜れるくらい立派になりたいです

存在はするけど歴代の誰にも使われなかったぼっとんトイレを見たり、湯浴み着に着替えて入るらしいので布が張り付いて嫌そうだなと思ったり、道後温泉は白鷺によって発見されたからいたるところに白鷺があしらわれているとかのお話を聞いたりして、また一つ賢くなっちゃいました。

蓋されてるぼっとんトイレ

白鷺囲まれ浴室

屋根の上にも白鷺

柵にも丸まってる白鷺(かわいい)

賢くなったと思ったら温泉でポカポカになっちゃって、あとはもう寝るだけ……

ってコラーーーーー!!!!寝るなーーーーっ!!😅

蛇口ミカジューもやりました。お土産も買いました。

そうだろうね、万歳

そして昼食は、絶対死んでも食べたかった、日向飯です。

炊いてないタイプの鯛めしですが、自分で作るのが楽しい。ねるねるねるねみたい。知育飯。

まずご飯があったかいうちに溶き卵をぶっかけます。蓋をして少しむらしたら、漬け鯛を載せて、刻み日向と薬味をかけて、超完成。これがうまいんだあほんとうに。教えてくれた愛媛県民さん、カミングアウトありがとう…。

日向は愛媛にて最強😠🤚🏻

石手寺で診断書ってもらえますかね

さて、今旅最後を締めくくるのは石手寺です。四国八十八ヶ所巡礼の第51番札所でも知られています。

バスに乗り込むと、全く違う方向に連れて行かれました。本日2度目の乗り間違えに、初見土地公共交通機関利用才能ナシ第一位はこの人‼️と、結果発表されてしまいました。トホホ~

這いつくばりながらたどり着きました。

とっても綺麗なお寺ですこれ。石手寺マントラ洞窟が有名ですが、境内の空気感がめちゃくちゃいい。猫もいるし。

弘法大使もいるし。(この時はまだ、まさか年内にお遍路を始めるとは思っていなかったのである…)

で、これがマントラ洞窟の入り口。

曼荼羅の洞窟エディションですわね!中は薄暗く、祀られている仏様に会いながら進んでいきます。こういう場所はやっぱり人の念とか物自体の念が強くて、普段第六感もクソもないわたしでも圧倒されます。これは誰でも圧倒される。例えがいいかわかりませんが、台湾とか韓国のホラー映画の舞台にありそうな感じ。ちょっとゾクッとするけど、単純に怖いわけじゃない…ぜひ行ってみてね。

洞窟を抜けると大落書きコーナー。なんでや。

美咲命

石手寺は子授かりのご利益もあるようで、この石に名前を書いて奉納するんですね。

ほ〜、とみていると、とある親子が来ました。子供が石の上を歩こうとするとお母さんは「踏んじゃダメ。赤ちゃんが産まれますようにってお願いなんだから。あなたもこのおかげで産まれてきたんだよ」と諭していました。

この度は友人と4人旅ですが、うち1名は食器グルイです。概ね境内を見学した後、急に発作が起き、近くの食器屋に行きました。まだ見足りなかった3名はこんな場所を発見しました。

またマントラ洞窟かしらんと入ってみようとした…がよく見ると注意書きがある。

私語厳禁、照明禁止。ああわかりました。そうは言っても薄明かりはあるでしょう。

いいえ、全くありませんでした。胎内めぐりかこれ!気付くのが遅い。数歩で完全な暗闇。右手を壁につけながら歩く。しかも単純ではない道。下りの階段、左回りに螺旋状になっているみたいだ…と思うと急に右手で触れていた壁がなくなった。今冷静に思えばそこで右に曲がればよかったんだろうけど、目は開けているのに暗闇、しかも狭い通路。大パニックになった。なんとなくそうかも、と思っていた暗所閉所恐怖症が真剣にはっきりと輪郭を持って発症した。先頭を切っていた私は発言禁止の洞窟内に響くバカでかい声で無理との旨を後続にしめし、Uターン脱出。

胎内めぐりは長野の善光寺で一度やったことがあったが、御開帳の時だったからか大勢で前に人がいる状態、しかも少し灯りがあったから余裕だった。すみません、胎内めぐりトラウマになりました。もう絶対先頭では行かない。目を開けているのになにも見えないのが怖すぎるので目を瞑ったほうがいいです。

俺って閉所暗所恐怖症だったんだ。石手寺で診断書ってもらえますかね。

ちなみにクリアできた先にはこんな広場があります。次来た時はリベンジできるかな…。

肝を冷やしたまま食器屋で蛇喰夢子と合流。呑気に食器グルっていました。

こんなバッドエンドで駅へと向かいました。

|さようなら、四国3カ国

さあ帰ります。お待たせしました、やってきました。

>>>>フィーバータイム<<<<

まずは松山駅から特急しおかぜで岡山に出る。そこから新幹線で東京へ。

総移動時間6時間半!さて何をする?なんでもできるぞ。これがまさにフィーバータイム。食器グルイは編みグルイの一面も持っているので、一生完成のない編み物をしていました。ただ編むという行為。

ここで昨日いただいたビールも活きてくる。最高だ。

私は何をフィーバーしていたかというと、簡単です。同人誌の原稿作業をしていました。

これを機にさすがにiPadを購入しました。毎日が修羅場なのでね。

最後にこの度の戦利品を載せます。

金ちゃんヌードルの虜。関西行って見かけたら必ず買うようになりました。おいりもなんか癖になる。おばあちゃんちの味がして。

〜おしまい〜

2024年2月 四国3カ国巡りDAY2:徳島編

 

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|DAY2:徳島県愛媛県松山

次の日起きたら最高に体調不良だった。白目剥きながら支度をし、大嘔吐の末出発。そんなに飲んだつもりなかったのですが・・・。日本酒?寝不足?加湿器で盛り上がりすぎた?高知でもそんなことがあった。四国に来ると二日酔いする。まあ高知はひろめ市場で絶対に飲みすぎていたけど。

ぐったりしながら山道を南下し、奥祖谷へ。1時間半ほどかけて、辿り着きました。

 

 

かかしの里〜!(お話の国〜!)

https://miyoshi-tourism.jp/spot/kakashinosato/

里に来る途中の道のりでも、人影と見間違うかかしのお出迎えがちらほらあった。

 

車を適当な場所に停め、初手でこの建物に遭遇。

中はどうなっているかと言うと、

こうなっている。かかし一族の族長に見えるが、真ん中の人は生きている人間です。

事前に知ってはいたが、もうこんなにかかしまみれになるのか。あまりにも人間に見えるから、ちょっとドキドキする。油断するとうわぁと声が出る。

先客のおじおば夫妻は、ソファに座ってゆっくりしていた。おじは「ここにじっとしているとこっちまでかかしになってしまいそうだ」と言って笑ったが、本当にその通りだと感じるから、微妙に笑えない。

キンタロー。さんとキンタロー。かかしの2ショットまで

この建物の隣には、廃校になってしまった小学校がある。そこもどうやら見ることができるようだが…かかしの小学校。もう小学校までかかしのもんになっちゃってるってわけね。

サボっているかかしもいる

小学校も入り口から大量のかかしに歓迎を受ける。体育館が見学自由になっていた。おそるそそる覗いてみる。

ギエピ〜〜〜〜〜!?写真じゃ全く伝わっていないかもしれない。見渡す限りのかかし、かかし、かかし。異様なまでのかかっさん人口密度。こんなに生きているようなものがこんなにたくさん集まっているのに、体育館は全く静まりかえっていることが、不思議に思えることが、不思議である。

ここでは何やらかかしの里の上層部が団子になって大会議中である。

集まりに連れてこられた子どもは退屈で退屈で眠ってしまっている。あるある

今にもああでもない、こうでもない、今年のカラスは例年より我々への耐性が強くなっている、昨今の鳥よけには、しーでーやら、でーぶいでーなんぞが使われて、我々の仕事が取って代わられている、やいの。やいの。と聞こえてきそうなくらい会議は白熱している。

かと思えばこちらでは徳島名物阿波踊りで踊る阿呆が量産されている。祭りに浮かれて酒でも飲んでいるんじゃなかろうか。千鳥足での阿波踊りが会場をわかせている。

しかも結婚式まで開かれており大騒動である。みんな揃って大団円を迎えてフィナーレのような顔立ちだ。他にも大綱引き大会が開かれていたり、謎の遊びに勤しむ子どもたちやめちゃくちゃ普通にお雛様が飾られていたりして、もう大賑わい。視界は。聴覚は私たちの足音とたまの会話だけで、あとはしーんとしているのがとにかく不思議な感覚だった。見学しているときのことを思い出すと、頭の中は賑やかだった気がする。我々の聴覚では拾えないところで、かかしたちは大盛り上がりだったのかもしれない。混ぜてもらえるにはまだ時間がかかりそうだ。

校歌たすかる

かか小を後にし、里をぶらりとしてみる。「かかしの里」と呼称している部分は広くなく、片道5分程度の一本道だ。(鈍足で歩いたので、5分というのは本当に勘で言っている)

その間道にはかかしたちが農作業に勤しみ、集まって談話していたりする。生きている人間は1、2人だけ見かけた。一瞬考えてから「人だ」と思う。「人か?いや、かかしだ」のフェーズはだいぶ前に終わった。時代は「かかしか?いや、人だ」である。

かかしたちの生い立ちについてはこちらが詳しいので、気になった方はどうぞ。

かかしの母 綾野月美さん パート1 三好市東祖谷名頃「かかしの里」 | まるごと三好観光ポータルメディア

1人の一般人が趣味で始めたものがこう大きくなるなんて、人間って…面白‼︎…

これは本当にどっちかわからなかった

 

|巡礼of聖地〜蟲師

かかしたちに別れを告げ、一行は来た道を蜻蛉返り。

このあたりにずっといってみたかった場所がある。ついに行けるのねアタシ…。高揚感にエンジンをふかし、たどり着いたのは「祖谷のかずら橋」。

これこれこれ〜〜〜〜〜!!!!みんな元気に慎重にわたっていて可愛いなあ。

祖谷のかずら橋 | 大歩危祖谷ナビ<三好市公式観光サイト>

かずら橋は文字通り重さ6トンのシラクチカズラを用いて架けられている橋だが、これが3年に一回架け替えをするという。ちょうど今年架け替えの年で、2月22日まで行われていたのだが、なんと偶然にも我々は新かずら橋の王子様となった初日も初日、23日に訪問した。ピカピカのかずら橋。またここから3年間、人々が渡る足跡の1ページ目になれたというわけだ。光栄でございます。

そしてこれは聖地巡礼でもある。蟲師です。蟲師最高。このブログの中で真実ははこれだけです。蟲師が最高ってこと。

「一夜橋」という激切ない愛の物語は、このかずら橋が題材だと言われている。作中でギンコさんはこの橋について「いい感じの橋だなオイ…」と言及しているが、本当に“いい感じ”だ。みんな両脇の手すりにしがみついてゆっくり渡っている。無理もない。

ガバガバのスケスケだからだぜ。

落下することはないが、足がズボッとなったらヒィッてなると予想される。

とはいえその隙間から見える清流の美しいこと。正直わたしはあまり恐怖がなかった。景色や渡っている人々のことを見る余裕もあったし、スイスイ渡れた。この恐怖心の薄さは景色の美しさに由来したと思う。

勿体無くてゆっくり歩いてしまうと渋滞が起きてしまいます

これを日常使いしていた当時の人たちは、当たり前だがノーハンドでスッスいくわけだ。生優しい時代に生まれているな我々は本当。

本当はこういう橋渡るとジャンプして揺らしたりしたくなってしまうんですが、渡りきった後で橋を共有していた人たち全てから殺害されてしまうだろうと思い、理性を出勤させました。

渡り切ると、知らんご家族がいい写真を撮ろうとしていたので、Take a picture nowしてあげました。するとお返しで撮ってくださいましたが、本当に写真が苦手で変な団体の集合写真になってしまいました。

でもいい写真だね〜

渡りきってから、帰る方向とは逆に、小1の徒競走くらいの距離歩くと、「琵琶の滝」という滝を見られる。平家落人がここで琵琶を奏で暇を潰した(徒然を慰め合った)とされるらしい。

先ほどのご家族もご一緒

わかんないけど、マイナスイオンの言葉の由来ってここから来てそう。滝はいいね。滝は心を潤してくれる。自然の生み出した神秘の極みだよ。そう感じないか?碇シンジ君。

シンジくんの返答を待たず、私たちはお腹空いてしまったため帰路の途中にあったいい感じの小屋で魚を食べた。

確かアマゴとかいうやつだ。一緒にいた鮎と迷ったが、食ったことないもん食いたいためこちらに。マインドトリコなんで。(ガツガツ!)シャケとアユの間みたいな味で美味しい。炭火焼きされていて骨も頭も余すところなくバリバリ食べられた。最高。全部食べられるのが一番いいからね。

 

|大小の歩危

さあどんどん行こう。人生は有限だ。

また来た道を北上のススメし、大歩危小歩危峡を目指す。

途中気になった商店へ寄り、刺身こんにゃくを購入。だいすきさしこん。

©️友人

友人は豆腐も買いたかったようだが、あいにく売り切れてしまっていた。すると店主のおねえさんは、「歩危マート」にならあると思う、と教えてくれた。歩危マート、さっき見たぞ。なんとも言えない、いい看板を。トーマ危歩としか読めない、顔写真で表情が伝わってくるのにあえて吹き出しに顔文字をつけることで二重にニュアンスを伝えてくるあの看板。

この看板

気になりに気になっていたのでいい機会に寄ってみる。外観の写真を撮り損ねてしまったので、こちらを参考にされたし。

歩危マート(ボケマート)公式サイト 店舗案内 旅人のおもてなし

可愛らしいスーパー。ここで金ちゃんラーメンに出会うことができた。即購入。

金ちゃんラーメンとは徳島製粉株式会社のカップラーメン袋ラーメンなんですけど、これがなんか美味いんだよすごく。味について本当に口で説明できないんだけど、ちょい太め硬めの麺で、いい具合にチープな味で、これでいいんだよこれがいいんだよって味…見かけたらぜひ食べてみてください。(先日兵庫県で目撃した際、担々麺やら焼きそばやらもあり、多種多様ということが判明。塩焼きそば美味しかった…ブラックペッパーとレモンの酸味が、ビビビビミ、LOVE)

そして歩危マート向かいにもかかしの侵略があり、嬉しい。

けんじとラブラブになれるスポットまで完備。

念願の岩豆腐は馬鹿でかいため持って帰ることができないと判断。看板で「おいしいよ(^O^)」とのことだったぼけあげ、ここでしか食べられないものだったみたい。はい再走。

 

|妖怪村おおぼけ

鈍足観光委員会はやっとのことで大歩危へ到着。このあたりは妖怪の噂がめちゃくちゃ多いらしく、有名な子泣き爺の発祥の土地はここなんだそう。今回は見られなかったが、子泣き爺の像もある。この辺りの土地、こちらの説明を見ていただければわかるが

児啼爺の像 | 大歩危祖谷ナビ<三好市公式観光サイト>

柳田國男水木しげる京極夏彦役満ツモすぎる感じです。

道の駅大歩危には妖怪屋敷なるものがあった。せっかくなので入場してみる。

入った瞬間からなんかすごいクオリティの大天狗に迎えられる。

恐る恐る入っていくと、おじいちゃんの棒読み音声案内があり、そしてこの天狗と同じクオリティの妖怪造形物がたくさん展示されていた。すごい。

オギャナキさん。かわいい。子泣き爺と似た種。

 

「除くな」と書かれた穴が空いた襖を覗くと妖怪と目があったり、暗いトンネルを進まされたり、ちょっとしたお化け屋敷演出まである。思った以上の見応えに、軽率な入館に冷や汗をかく。私たちはいつでも時間がない。余裕な旅をしてみたいものですよね。

お化け屋敷に弱い我々は、ほんの数メートルの暗いトンネルでもぴったりくっついてじわじわと通る。バカでかい音が鳴ったか何かして、悲鳴をあげて出てきたが、その次に来ていたカップルはすました顔をして5秒くらいで通りきっていた。やるじゃん。

これ可愛すぎる商品化希望ガチャガチャにしてほしい

好きな表現

もっとじっくり解説を読んでいたかったが、後半はフィギュアたちを堪能することしかできなかった。しかし本当に出来がいい…迫力とコミカルさが両立してあって、ハンドメイド感も妖怪伝承に似合っている。

最後にはモニターに自分を映すと河童(この辺りではエンコとよぶらしい)になることができ、手を動かしてモニターに表示されていくキュウリを掴み取りまくるという最新ゲームを堪能した。ドタバタだったがとてもいい館だったから全国の妖怪好き、妖怪を愛する者たち、妖怪を憎む者たち、全ての妖怪関係者に伝われ。(忌み構文)

二階には石の博物館なるものがあって、そちらも楽しいがこういう美術館とか博物館とかとても疲れてしまうたちで、ぐったりしてしまった。

そのあとはお腹も空いたので徳島ラーメンを食べた。大歩危峡を眼前に食べるラーメン、腹ペコに沁みまくった。徳島ラーメンなんかとても美味しかったです。すみません、真の食いしん坊は写真撮る間も無く食べてしまう。

結構遅めの昼食になってしまった。これ食ったら帰るか?と思っていたがうまいうまいと頬張っていると、元気が出てきて、時間的にも「遊覧船、行けんじゃね?」と希望を取り戻していた。遊覧船、行きます。

ご飯を食べ終わったのは大体16:00くらい。遊覧船の最終出航は16:30です。急ぎました。滑り込みで受付をして、遊覧船乗り場へ。川の近くはやっぱりひんやりしていて、降りて見る大歩危峡はまるで小学一年生の時、とてもとても大人に見えた六年生のようでした。威厳がある。こういう自然は、ムンっとしているようで、どこか、もう助からないぞ⭐︎という顔もしている。

©️友人

集合写真でしか見ない足場を見ると必ず写真を撮ってしまう。1人一段使う贅沢。でかいモロッコヨーグルを独り占めするのと同等の背徳。

私たち以外にも数名の乗船があり、いざ出航します。

遊覧船の公式ページには、こんな触れ込みが。

出典:大歩危峡まんなか(大歩危峡観光遊覧船・レストラン)│公式サイト

動物たち会えるといいな〜!特に野鳥2に会いたい。未来予想図Ⅱばりの1以上の周知力の。

ガイドさんの解説を聞きながら進んでいく一行。

左手の岩、あれは「獅子岩」と呼ばれています。通り過ぎた後に振り返ってみると、ライオンのように見えることからそう言われています。

たしかに!でも先生、ごめんなさい。全部獅子に見えるよ。できない子でごめんなさい、先生。

ちょっと待って!?

野鳥2じゃん!!!!!!

あれ絶対2だよ、1でも3でもないよ、2だよ、ツー!おーい野鳥2ーー!!

嬉しいって。あとめっちゃ頑張って泳ぐアイガモにも会えました。ぴーちゃんかわいい〜。

往復約30分の遊覧船旅は、サメに襲われることなく、絶対ダメだろみたいな倉庫に逃げこんだり船員がライフルをぶっ放すなど、あぶなーーーいとかうわーーとかもなく、穏やかに帰港しました。

|さよなら徳島、またきて松山

大歩危峡を堪能した我々は、次に松山に向かいます。も〜へと&へとなはずですが、旅行の時ってどうしてこんなにアドレナリン出続けるんでしょう。体バグちゃって元気にアクセルを踏みます。まあ元気なようで、いるだけかもしれないから、気をつけてください。

高速をぶっ飛ばし、着きました。松山。

ここでレンタカーをかしこみかしこみ、お返し申す!

旅の途中で返せるの、結構嬉しい。

アンパンチである。

松山駅からワンマン電車にのり、伊予市へ行きます。そこに今夜の宿がある。

©️友人

伊予市に降りて徒歩すぐ。今夜はつたや旅館さんにお世話になります。この国には安くて良い宿が無限にある。なるべくそういうところを利用していきたいのだが、今回の宿はその一つだ。

https://iyokankou.jp/spot/spot-839/

外観の写真を撮り忘れてしまっていて意味がわからないのだけれど、とにかく一見小さそうに見える建物は、入ってみるとその奥行きに驚く。旅館のある伊予市灘町は、もともと町割りを行ったのが権力者でなく地元豪商で、その名残によって今も、通りに面した間口は狭く奥行きがかなりある作りの家が立ち並んでいるという。

無我の奥の三つの扉の最後を開いたご様子の総理

こんな良い雰囲気の宿に今夜は私たちだけだという。そんなばかな。

YoutubeにはPVまである。ご覧ください。

youtu.be

この映像、01:45くらいのところ、TSUTAYAとの類似を示唆しながら、いきなり床がガバ開きになって女性たちが吸い込まれている。これ、防空壕だそうです。わたしたちはたまたまこの宿を知ったが、この防空壕を見て絶対に宿泊したいという気持ちを固めていた。

またしても結構遅くに来てしまったため、さっさと飯食べに行かねばならない。店主の方に説明を聴き、ついに防空壕の扉が開かれる…。

ガバ


怖っ 暗い

危ないから電気持って入ってね、土足で入ってね、おっちゃんもう寝るから帰ってきたら自由に入っていいよ。後この冷蔵庫に入ってる缶ビール、みんなで飲んでいいよ。

!?!?何かの会合で余った?か何かした大量のロング缶のキリン一番搾り。くれる??の??アル中カラカラだから最高に嬉しかった。どうしてそんなに優しくしてくれるんだ。20代女性だからか!?そうなのか!?

最高になっちゃったがとりあえず私たちは飯へ。遅い時間、そして土曜日の住宅街。やっててくれ…という気持ちで居酒屋さんに転がり込む。

https://maps.app.goo.gl/druGhFi4V9MhhhAs5?g_st=ic

居酒屋「いろは」さん。ここがまた良いのなんのって

奥の半個室座敷に通される。こういう小さめの、地域の居酒屋さんにありがちな隔離席。人数的にもよく通される。良い心地がいい。

牛タタキも刺身も、揚げもんも、美味しい美味しい、旅において一度もご飯に失敗したことがないんじゃないか?それだけ地域居酒屋さんは、本当に美味しいところが多い。

昨夜に続いて爆食いし、もうそろそろお店も終わりかしら、おなかいっぱいね、行かなきゃね、というところで、いきなり謎のペペロンチーノが登場した。

なんですの?「よかったら食べてください〜」

!?!?!まかない!?どうして?????嬉しすぎて「どうしてですか!?!?!」って言ってしまってた気がする。どうしてじゃ無いよ全く失礼な。でもどうしてだよ。20代女性だからか?そうなのか?

言うても観光客へのおもてなしでしょう…。本当にありがたい。旅先ではこういうことがよくある。その度にどうしてこんな私たちに!?と言う驚きと困惑が真っ先に来てしまうが一瞬で満面の笑みになる。こちらから何もできないのがもどかしい。払うしか無いのか?カラダで…。本当にありがとうございます。

腹が幸せの鬼膨らみを見せた。

ご馳走様をして、近くの銭湯に行く。小雨がちらついていた。

愛媛県伊予市郡中│いよ温泉│いよプリンスホテル オフィシャルホームページ

小さいながらも露天、内風呂、サウナ、水風呂完備の最高施設。サウナにはローカルラジオのようなものがかかっていて、内容はよくわからなかったが、地元ロックバンドを紹介しているようだった。バンド名か曲名かに、みかんを想起させる言葉が入っていた気がする。何?

閉店ギリギリまで粘り、ぽかぽかで宿へ帰る。

帰ってからは防空壕を見学。

結構広さのある館内を冒険しまくって、すりガラスまみれなことに気づいて萌え散らかして(すりガラスに興奮してしまう)いただいたビールを少し飲んで、眠った。

 

|そりでわ、無限に練りをしまつ✋ぽやしみ〜

この日はここまで。

この日のGoogle mapタイムライン。

大横断だね。

明朝も早起きです。日曜だから恒例のプリキュア見ながら朝支度です。

もらった缶ビールは流石に全部は飲みきれない。でも明日はフィーバータイムがある。そこで飲めるように1人一本もらって行こう。冬はこれができるからいいよね。

〜つづく〜

2024年2月 四国3カ国巡りDAY1:香川編

少なくとも二、三ヶ月に一度はどこかへ行かないと、頭がおかしくなってしまいます。
もはやどこでもよかった、わたしはそう供述しております。

今回は、四国の気になっているところを一気に網羅する旅としました。

 

|DAY1 :東京→高松

4時に起きました。7:50成田発の飛行機に搭乗のため……。

睡眠時間3時間未満でもアドレナリンがぶっ放されるのが旅行ですよね。
ギンギンで空港へ。
無事搭乗途端に就寝してしまいました。

保安検査前に善意はやにえされていた謎のマスコット 腐ったハム?

高松空港には9:30ごろに到着。っぱ空路だぜ。(伏線)
空港からレンタルカーを行います。

高松空港のお遍路さん専用お着替えどころ

お遍路さんのお着替えどころがあり、巡礼文化の波動を感じて興奮してしまいました。おれもはやくこれになりたい。

 

|金毘羅船船シュラシュシュシュシュ

レンタカーで真っ先に琴平に向かい、金刀比羅宮に行きます。
いわゆるこんぴらさんです。

出雲大社くらいの博物館等駐車し放題のノリで行ってしまい、駐車場情報をちゃんと見ていなかったのですが(反省)
ぶお〜んと走っていると突然、道端のおじさんが手招き立ちはだかった。

駐車場はもうここしか空いてないよ言われ、轢き倒すわけにも行かずそこに停めることに。

「じゃあこれ支払券、あとでむこうのお土産屋さんで700円支払って。そのお土産屋で1500円分買い物したらタダになるから」

ひえ〜完全にやられた気しかしない。周りに500円くらいの駐車場もある。
くっそ〜空いてないわけないだろ!ちゃっかりしてるな香川は。

参道は楽しげにおしゃれなカフェやらお土産屋さんや病気のソフトクリーム(おいりソフト)が並んでいる。
すると急に「100段目」の文字が。もう始まってたってわけね……。

じわじわ階段を登らされている気配を感じてはいたが、お土産屋さんを牛歩で物色していたため疲れはない。だがここから本気を出されるっぽいという空気感だ。

いい名前のお土産屋さん。世の100段目にある店舗しか使えない名前だ。

とはいえ、お土産屋さんは続く。
10段くらい登ったら物色、また登って物色、また……。

というのを繰り返していたら、その様子を見ていたか店主のおばあに

「そんな調子じゃ上まで行けないよ!」と持ち前の鈍足を全否定されてしまった。

それは同時に、この先の長さを物語っているとも言えるが……。

鈍足ながらも大門に着く。ここから境内だそうだ。

門をくぐると、傘の下で商いを行う人たち……ボス戦前の一本道、こいつらの前を通るたびに戦いを挑まれ、手持ちの道具で回復しながら、仲間と共に倒していく、その先に待つ勝利のために………。

漠然としたRPGあるあるのノスタルジーを感じながら、恐る恐る通ってみる。

すると店主のおばさまになにやら黄金のかけらを渡された。食ってみろと言っている……。

わ〜〜飴ちゃんだっ♡

ちょっとだけゆずの香りのする素朴な甘さのべっこう飴ちゃん売りだった。彼らは「五人百姓」と呼ばれ、この5店だけが唯一境内で商売することを許されているという。やっぱり四天王的なつよさがある。

この飴ちゃんは加美代飴と言う。黄金色で扇の形をしている。中にはミニハンマーが同封されていて、それでもって叩いて割って食べるのだという。

こんぴらさんにお参りに行ったことを、行ったことのない人にも分け与えられるように、割ってシェアするのだと教えてくれた。

金刀比羅宮境内で五人百姓だけが販売できる加美代飴について

しょうじき全部が面白すぎる。かなり物欲に駆られたが、結構リアリストなわたしは
いやしかし・・・飴って食わんのよなぁ〜。と思ってしまった。

飴って食わなくないか?月一で食えば食ったほうよ。最低でも5枚入り、だれかにあげるにしても、ハンマーは一個しかないし・・・。

などと、戯言を。今この文章を書いている時点ではかなり後悔している。記事に載せられる©️俺の写真もないし。次の機会があったらぜったいに入手します。はい再走。

お腹が空いたため、舟々せんべいを購入。こういうせんべい好きなんだよな。甘い系せんべい?卵のやつ なんていうんですかこれ

金毘羅船々の歌詞カードとしても利用可能

金毘羅船々はお座敷あそびでも有名な香川民謡。わかんないけど聞いたことある気がする。みたいな認識だったが、いろんなところで歌詞やメロディが引用されているため全てがあやふやだ。

そのせいで今旅はこちらの楽曲に呪われた。

femme fatale「鼓動」Music Video - YouTube

そうしていると、書院にたどり着いた。
あの円山応挙のむっちり手足ふわふわにゃんこタイガーの襖絵が見られるらしい。見るに決まっとるそんなん。

写真が下手すぎて真っ暗だ

襖絵の撮影はできなかったが、ベリーキュートであった。

応挙の絵を生でちゃんと見るのは初めてで、詳しいとか特段好きなわけでもなかったが、やっぱり生で見るとミーハー心が芽生えてステッカーなんか買ったりした。

あとなにより書院自体が美しくて、特に小雨降る中庭は風情があった。
この日初めて雨天に感謝した。

書院のお手洗いの窓から とても綺麗にされていた

ふらっと入ったが思った以上の満足感を得て、書院をあとにした。

雨もあがってきて、軽快に本殿を目指せる。
でもこんぴらといえばあの階段をよく見るけどな?

やっぱりありました。

チビ助…あと10段はいける!ふーん、俺20段はいけるけど。減らず口を!

結構な道のりにも思えるが、正直なところ私は別にたくさんの階段をあがるのはさして嫌いじゃない。(越知月光)別に好きでも楽なわけでもないが、山登りとかも楽しいし、長距離歩き続けるのも嫌いじゃない。足腰そんなにやわじゃない。ゆっくり登る方がしんどいのでサッサと登った方がいい。

優しい励ましもあることだし

まあこの励ましの傍に百度石があるのにはさすが笑ってしまいました。鬼モードすぎる。(登ってる途中にもあったので、体力自身ニキかそうでないかで選べるのかな?良心的でした)

全部登り切ると素敵な景色が広がっていました。

遠くに見えた山の形が、イラストとかで簡単に描いたみたいなお椀をひっくり返した観念的な山の形でびっくりしました。

いい景色なので写真を撮りました。

外カメ広角で撮ったので、iphone背面に入ってた忍界ウエハースシールの我愛羅を真似していらっしゃる

登ってきた階段は、なんかよくわからんけど聖地らしいので、聖地ファンとしては聖地ならということで聖地らしく聖地の写真を撮りました。

この階段走り込みに使うのしんどいね、と身をもってわかる。聖地は訪れ、体験しよう。

晴れますようにとお参りして御朱印をもらう。この本殿の先には奥社があって、どうやら岩肌に天狗の面がくっついている?ようだ。ぜひとも拝みたい…と思って向かうと、立て看板があった。

観光地の看板はしっかり読む派なので、目を通すと、ここから片道30分はかかるようだった。

そらあかん。こっちは鈍足で、しかももうお腹が空きまくっているため頭ん中はうどんでいっぱいだ。そんな状態で天狗様に会いたいなぞ、失礼極まりない。邪念を捨て清らかな心でお参りすべきだ。うんそうだ。

心を騙し、金刀比羅宮を後にしました。結局お土産屋さんでみんなで“有意義な”1500円を支払って車で脱出。

 

|料理家おすすめのうどん屋さん

うどんは食っときたいよってわけだが、ありすぎてどこがいいのかわからない。

正直うどんのうまいマズイもわからない。わたしは基本何を食っても美味いタイプのバカ舌だ。かかってこい。なんだってとりあえず食う。

今回は同行者が候補で挙げてくれた「かなくま餅11号線」に行くことに。寛永通宝のせんべいも入ってるし、料理研究家がいいよって言っているらしい。料理研究家なんてリュウジしかしらないですがね。。。

ほんで着きました。

かねもちうどんをご注文。何やら揚げた餅が入っているらしい。

おねえさんがあんこ入りにしますか?なしにしますか?と聞いてくれるので、信仰上の理由であんこが食べられない人にも安心。

おれはあんこ信仰なので、入りでお願いします。

つぶあんだった ちょっと宗派が違うけど良いでしょう

揚げたあんこ入り餅とうどん一緒に食べるの美味しすぎるだろ。この寛永通宝せんべいはえびせんっぽくてぱりぱりで美味しい。空きっ腹に優しいおうどんだ。優しすぎてどれだけ勢いよく食べても大丈夫。

うどんはおいしいしつけものも食べ放題、しかもアタック西本とシシガシラ脇田のサインがある。最高。

https://www.instagram.com/p/C1QAIF3yLAO/?utm_source=ig_web_copy_link

してここでゆっくりしてもいられない。ほんもんの寛永通宝を見にいくんだい!

 

|その前にunravelする

かなくま餅11号線を後にして、寛永通宝へ向かう。。。

と思いきやそこを通り過ぎ北上。

目指すは日本のウユニ塩湖と名高い(?)「父母ヶ浜」だ。

近年SNSでバズっちゃっているらしいが、本物のウユニ塩湖に行くのは難しい中、気軽にunravelできるんだったら絶対行きたいってわけだ。

椅子は持参しなきゃいけないみたいなので、空気椅子を持っていく。

www.youtube.com

現実はドン曇りだが、どんな景色が待っているんだろうか。

砂浜に降りていくと、何やら怪しげなおじさんがおもむろに近づいてきた。

あーあ、また変なんに絡まれちゃうよと無視すべく身構えると、おじさんはこんなことを言った。

「自分はここのボランティアで、向こうにいる青いジャケットを着ているおじさんもボランティアだ。あのおじさんに頼めば写真を撮ってもらえる。だけど君たちのような若い女性グループに、青いジャケット以外の人が写真を撮ろうか?と声をかけてくるときがあるかもしれない。そいつらは親切のふりしたエロカメラマンだから、気をつけて。」

エロカメラマン??????????????

話を聞いて自分が勝手に記憶を誇張したのかとさえ思ったが、はっきりおじさんの口からそう聞こえた。一緒にいた友人もそうだと言っていたので、本当にエロカメラマンと言ったんだ。

おじさんは、地元の誇れる砂浜をそんな使い方して欲しくないみたいな話もしていた気もするが、エロカメラマンで頭はいっぱいだった。

正直この浜は通過点でしかなく、インスタ映えに興味もない我々はちょろっとどんな栄え方をしているのか見て速攻で去る気持ちですらいた。なのに入浜直後におじさんはこんな美味しいタネをくれた。

そこからはもうエロカメラマン探しだ。あいつはエロ?いや家族か、そいつがエロ?いやカップル?エロどれだよ。エロ探せ。

全員エロカメラマンに見える

いやもはや、観光地で見ず知らずの人の写真をこっそり撮るのが好きな私こそが、エロだ。俺がエロカメラマンでした。

と結論しかけた時、砂浜を走り回っては、「みなさーん!こちら側に寄ってください!」だの「こちらは今入らないでください!」だのとやけに砂浜の民衆を仕切る者がいる。なんだぁ?テメェ……。エロか?

初めは本当に、何かある風を装って民衆を操ることに快楽を覚えているヤバい快楽犯罪者かとおもったがどうやら何か撮影しているらしい。民衆もそれに気づいて映え写真撮影を止め、なんだなんだと見ている。女性が2人突っ立っているが何を撮っているのか全くわからない。

スタッフらしき人間が「みなさん自然にしていてください!普通に楽しんでいてください!」とか言っているが、ほな平日にロケしてはいかがでしょうか。

なので普通に楽しんでみる

大分(反射じゃないところを)楽しんでしまってもうエロもなさそうだし帰るか、と思うと同時にロケも終わったようだった。民衆に、香川が舞台の小説原作のドラマ?映画?が今後発表されることを伝えていた。

「ご協力ありがとうございました!みなさん自由に楽しんでください(笑)自由に(笑)水に反射してる自分をね(笑)撮ったりしてください(笑)」

て、テメェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!??!?!?!?!?!?
完全にこの民衆を小馬鹿にしている。おい俺たちは騙されているんじゃないか?最初からこいつら何も撮ってないんじゃないか?そうだとしたら、エロ以下だぜ!?

何故かバッドエンドで浜を後にする。
帰りすがら、official青ジャケットおじさんがカップルを撮影している様子の写真を撮った。

やっぱり、エロカメラマンは私でした。

 

|やっと寛永通宝、そしてうどん信仰

予想以上に父母ヶ浜が白熱した。みかんロボ

https://maps.app.goo.gl/wh3qoaRzojW3W2b98

の横をわざわざ通り、BIG寛永通宝に向かう。

こちらです。

これが、いつ誰がどうして作ったかわからないって言うんだから、すげーよ。

看板には謂れとして、1633(寛永10)年領内を巡視する丸亀藩主・生駒高俊公を歓迎しようと、地元の人たちが一夜にして作り上げたとされていると書かれていた。

けど、実際寛永通宝が作られたのはその3年後だから辻褄が合わないようで、生駒高俊がきた記録もないんだそうで。ちょっとおもしろすぎるか。

寛永通宝由来二次創作ってこと?
でもそんな得体の知れない、こんなでかくて由来残ってないもんを、毎年2回、春と秋に皆で絵柄を整えるらしい。えらすぎ。

わたしも参加したい、寛永通宝の上乗りたいよ。

↓今年の春の回は4/29!行きたいよ〜

【参加者募集】 銭形砂絵「寛永通宝」 砂ざらえ - 観音寺市

寛永通宝は上からチャキッと見るだけで、すんなり終わりました。もう日もくれるし、そろそろ香川とはお別れ。

ここから徳島に入るわけだが、お別れの前に…

讃岐うどん神社へ。

絶対参拝したいこんなんは。株式会社マルキンの敷地内に建立しております。
ここで期待していたものは「どんぶり塚」だ。うどん信仰への感謝を表しているらしい。

看板にも書いてある

でも、ない、ない。どこにもない。本当はこんな風にあるはずなのに。

『讃岐うどん神社 - 丸金神社』さん境内の「どんぶり塚」写真 - 写真共有サイト「フォト蔵」

↑これが見たかったの!
このサイトの写真は2016年のもの、まさかもう撤去されているのだろうか。もういつの間にか誰もどんぶり塚を築かなくなって、うどん信仰への感謝をすっかり忘れてしまったんだろうか。

それって……うどんの神様が忘れられてしまっているとしたら………信仰を失った神は、どうなってしまうかってこと。もう始まっちゃってるんだよね。

 

徳島県三好市入り

山道全てのカーブを攻め、最速で徳島へ入る。

右側のあったかい光が本日の宿

4S STAY 阿波池田駅前にこの日は宿泊🎵

雰囲気ありありで綺麗な宿。一階はジビエ料理のレストランになっている…最高?

わたしは地方安宿が大好きです。

全目にシールが貼られていて怖かったけど

メッシの前に近くの銭湯にいく。

宿で入浴料とビールのセット券を購入して負け知らずになってから、歩いてすぐの池田温泉へ。

徳島県立池田高校の野球部は歴史に残る名門of名門なのだそうで、彼らは池田温泉御用達のようだ。これもひとつ、聖地巡礼かもしれない。

Googleマップ池田温泉では地元消防団のセンシティブ入浴画像を見ることができるぞ。

https://maps.app.goo.gl/mFnnBfAQ7rwxEwpGA

この池田温泉にはサウナがあって、しかも無料で入れる。都民的には羨ましい。

サウナにあるスピーカーから流れるのは、MISIA、髭ダン、DISHなど、誰でも知っている音楽。有線なのか?番台DJのプレイリストなのか?わからないが、めちゃ、くちゃ、ちょうどええ。ファンとかではないが知っているから簡単に盛り上がる。まるで渋谷ペッパーパーラーのあのDJナイトを思い出す…。

スピーカーは微妙に調子が悪そうで、歌が途切れ途切れになる。blutoothなのか?やはり番台DJ?途切れ途切れの歌はまるで泣いているようで、全員を解散ライブの如しにできるというわけだ。(何言ってんのかわからないかもしれないが、判断の鈍るサウナ室ではこう盛り上がったんだ)

それから戻って、宿のレストランでジビエ喰いを行う。俺たちは居酒屋でレシートを喰種の飲食履歴にできる。ジビエ大好き生肉大好き。

だから結構食べた。ラストオーダーが迫っているというのもあって後先考えず頼んだりして、酒も三杯くらいは飲んだ。ご飯は本当に美味しかった。鹿肉ステーキも猪の串焼きもしらすオムレツも鹿ガパオもなんだかんだも全部最高最高最高だった。。。。

ライティングばっちり本格撮影班

そしたら会計が4人で¥8,000ってどういうことだよ?

東京だったら1人¥5,000くらいの量と質だったんじゃないかと思う。会計から戻った友人から金額を聞いた時、我々はここでの永住を願った。本当に美味しかった、忘れられないの春風で揺れる花手を振る君に見えた。

 

|そりでわ、無限に練りをしまつ✋ぽやしみ~

この日はここまで。

宿の方に加湿器を借りたことをきっかけに、必殺技が「霧死(ミスト・デス)」のキャラクターが登場する少年漫画の連載案を、日が変わるくらいまで議論していたことについては連載が決まってからまた話します。

この日のgoogle mapタイムライン。

明朝、この日の寝不足と飲酒が重なった予想外の二日酔いで腹の中全部出してからの出発になるとは露知らず、眠ったのでした。

〜つづく〜

2022年4月 大阪(前編)

更新頻度がゴミカスだ。ちゃんとしたい。もうそろそろ2023年の話をしたい。

しかしそれは、途中まで書いてしまっていたこの旅の記録を完成させた後とする。。。。

 

那須塩原世界旅行から二ヶ月後。

かねてより私はとある仏像を拝みたく悶々と、いやムラムラとしていた。

大阪は河内長野市観心寺本尊如意輪観音像だ。

 

観心寺・公式ホームページ

 

仏像に腕はあればあるほど良い。だが個人的には、千手観音より妙にリアリティのあるこれくらいの多肢感が最高に刺さる。いつ見ても「思うてる倍美しい」と思う。

これがなんと毎年4月の17.18日に御開帳されると言う。そんなん行くっきゃない。

そして大阪と言えば、他にも行きたい場所がある……。気づけば航空券が手にあった。

 

かっとビングだぜ、俺。

新幹線もいいが、私は結構空の便が好きだ。チェックインなどで出発までの助走は長いが、長い分これから旅立つんだという実感をじっくりはっきり味わえる。空港という飛行機に乗るためにある建設物特有の無機質な雰囲気と、人の往来と旅という有機的な要素が不思議と絡み合ってワクワク感がものすごい。

ワッと飛び出すとあっという間に関西国際空港に着陸した。これから出発であろうおばちゃんたちからもうすでにコテコテ関西弁が聞こえてくる。方言は異国の地に足を踏み入れたことを教えてくれる。キタデー!オオサカー!

観心寺に向かうのは明日だ。とりあえず本日の目的地に向かうためモノレールに乗り込む。

土日なので人が多い。ガッキー&翼たちも泣きじゃくったり奇声をあげたり、各々の休日を謳歌している。そんな輩を横目に大人気なく一番車窓の楽しめる最前に座る。なぜなら私の方が車窓を楽しめる自信があるから。

しばらくして、目的の万博記念公園に到着した。数年前にも来た時は大曇天少し雨、という模様でこうもかっ晴れな背景の太陽の塔は初めて見た。

2019年大曇天太陽の塔

広場でフリマも行われていた。超気になるが、私にはこれから想定所要時間数年のRTAが待っている。こんなところで鈍足を発動している場合ではない。

クソデカ公園の一番奥にある目的地。焦らさないでくれよもう辛抱ならねえんだ、やっとお前を手に入れることができるんだ。

念願叶ってやっと辿り着いたのは

国立民族学博物館!!!!

みんなーっ!!国立民族学博物館だーっ!!!これが国立民族学博物館だぞーーー!!!!おーーーーーい!!!!!!!!誰もいんのかーーーーい!!!!!!!

みんなどこ行っちまったんだよ。ここに来ないでどこ行くんだよ。あんなに大量だったガッキーどもはみんなフリマに吸い込まれちまったんか?念願施設初来訪興奮挙動不審孤独人間は警備員さんの視線を独り占めしてしまっている。

この時の企画展がモンゴルの特集だったのだが、この旅前にたまたま東京・巣鴨でシリンゴルというモンゴル料理店に行った。この招待券はその時飾ってあったこの企画展のポスターを見て、今度行きます〜と発したら店主さんは遠くて行けないからといただけたのだ。嬉しくてキスするところだった。前記事と連続でモンゴルの話をしているが、日本はなかなかモンゴル体験のできる機会の多い国だと思う。

このチケットで公園自体も無賃入場できることを知らずに金銭を渡してしまったことは言わないでください。(ややこいねん、バーカ!!!!!!!!!!)

シリンゴルで食べた羊の脳みそ。テュルテュル。最高。

 

どぎまぎしながらいざ、試合開始。とりあえず企画展へ。

うわ〜〜〜〜〜〜〜〜!!

ぐわぁ〜〜〜!!

写真じゃ全く伝わらないが情報量で殴られ続け、全く見終わらない。開館凸だったのにあっという間に昼になった。すでにRTAは破綻している。そりゃそうだ、おれたちゃ鈍足観光委員会だ。

一人旅特有のものとして、昼飯どきになってもそんなことをしている場合でないので腹の虫を無視する(ドッ)というものがある。グーと鳴いているが、この日ももちろんガン無視だ。なぜなら私にはまだ常設展見学がある。

常設展示は地域ごとに分かれた展示がされている。オセアニアからはじまり、アメリカ、ヨーロッパ、アジアを西から東に渡り、最後に日本の展示となる。

もともとこの大阪に来たわけは大仏の御開帳であるからして、全世界に興味がありながらも特にアジア、そして日本文化に対してはルンルンになってしまう。しかし私はこのような展示に限らず読書などにおいて、飛ばし飛ばしで読むとか興味あるところから見るとか、そういった柔軟な行動ができない。いや、できるだけやりたくないのだ。厄介な習性だと思う。辞めたい。

まあ、行けっしょ。(いつもの)という具合にオセアニア展示から入室。結論から言うと、完全に敗北します。

 

常設展示のボディーブロー

一歩踏み入れての興奮は企画展をはるかに上回った。鮮やかな資料類が黒を基調とした柱や天井と相まって存在感を放って、ライトの光を受けて輝いている。作者不明の生活用品や民俗資料は時に絵画や彫刻よりも呪力を秘めているように思えた。

 

アメリカ展示(メキシコ)

カレンダー展示

合間にちょこちょこ、各国比較のようなコラムがあってそれもまたいい。

カレンダーも展示資料になると言う発見

ヨーロッパ展示(ルーマニア

礼文化面白すぎるので現地行きたい

死んだらこれに入りたい


音楽展示

各国のチャルメラ

当時音大でアジア音楽史を単位互換履修してたのでアゲになったコーナー

このへんで自分が餓死寸前なことに気がつく。15時前。併設レストランでオムライスをかきこみ、あと2時間で閉館の事実に白目剥いた。なぜならまだ半分も観られていない。

鈍足観光委員会会長の身としては誇れる功績だ。気を取り直して頑張ろうと思った。

矢先、初手、言語展示なるものがあった。

全体の展示写真は撮らなかったが、世界中の言語についての展示だ。日本の方言も扱われている。日本中の方言で桃太郎が音声資料で聞ける。さまざまな言語に翻訳出版された星の王子さまが読める。

もう無理だ、2時間でここから全てなんて、このブースだけで、面白すぎる。

一旦鈍足観光委員会の脱退を決意した。とりあえずここからは全ての資料を視界に入れることを目標にしよう。

しかしここからアジア展示だ。

っぱ北アジア可愛すぎる。ヂュッ

この風習好き

アイヌ展示まで来て閉館のアナウンスが鳴り響いた。もう十分頑張った。もう来る前からすでに再訪は確定していたのだから。残り10分程、日本展示を攫って帰ろう……。

そう軽い気持ちで足を踏み入れた日本展示だったのだが・・・。

!?

!?!?!?!?

ギエピ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!

だよほんとにもう。“情報量で殴る”のお手本で殴られた。殴られていることにいちいち感情を発生させる暇もない。日本展だけで1日要る。

同じ形、モチーフ、目的や物語、なんにしても、とある共通点の元にあらゆる場所から一つの部屋に資料が集まり、所狭しとずらり並べられている。陳列の美しさの相まって、その光景にもうとてつもなく興奮する。祭りに関する資料が多いからだろうか、ドーパミンの出方がハレのソレになっていた。一度でいいから見てみてほしい。これは博物館特有の興奮材料だ。博物館のそういうところが私は大好きなのだ。

かねてより民俗学に興味を持ち、コロナ禍で海外旅行できない鬱憤を国内旅行に捧げ始めていた私は、絶賛日本に興味津々であった。つまり、普通に考えて日本展示から行くべきでした。

目についた祭り名と地域をメモし、できる限り早足で展示室を抜けた。つまり敗北。そして閉館ギリギリの館内で、去り際衝撃的に心惹かれるポスターを見てしまう。

こここここ高知!?

やっとの思いで大阪まで来て、今度は高知、だがこれは行くしかないと、心が叫びたがっているんだ。

二ヶ月後、無事高知に上陸できた。とてもとても良い経験をしたが、それはまた別のお話・・・。

 

梅田に帰ろう

梅田に帰ろう。なぜなら今晩の宿と、楽しみにしていたとある飯がある。脳みそはいっぱいだがお腹は空いた。1時間弱電車に揺られながら、徐々に都心(府心?)に出ていく。同情しているサラリーマンや身だしなみに気配った若者、学生。電車の混み具合や地下鉄の地域差の薄さで、東京と似ていると感じるが、私は旅行者で、この人たちは大阪で似て非なる日常を過ごしているんだと思うと不審者レベルで辺りを見回してしまう。

宿は梅田だが、ご飯のためになんばで下車。そしてこちらも念願の「やきやき鉄板 ぼんくら屋 千日前店」に辿り着いた。

やきやき鉄板 ぼんくら家 千日前店 (やきやきてっぱんぼんくらや) - 近鉄日本橋/お好み焼き/ネット予約可 | 食べログ

千日前店でなくてはいけない理由がある。そこには「テニプリシート」なる席があるからだ。

テニプリシート」はつまり、「大人気超絶面白激アツ漫画『テニスの王子様』の関係者各位及びファン専用シート(要予約)」ということである。

なんでそんな席がと思うかもしれないが、正直私もそう思う。原作者の許斐剛がこの店がオキニらしい。先生のサインがあるなら行こう、あるいは先生に誘われてと関係者の来店が増えに増えサインも増えに増えてこうなったんじゃないか?まさに鶴の一声神の一手、店主さんのご好意も相まってこうやって謎文化が生まれる、はあ面白いな〜人間。

とにかくわたしはそこで大阪で勤務しているインターネット友人(奇しくも高知県民)と待ち合わせ、オタクになっちゃおうというわけ。

席につくやいなやフルスロットルだ。アニメ版の声優やミュージカル版の俳優まで、というか普通に考えて一つの作品にこれ以上の人間が関わってんのパネエ。

メニューもしっかりちなんだものがあり、通年常設コラボカフェというわけだ。友人は推しキャラをお好み焼き臭で炙っていた。

来訪記念ノート文化は大好きなので、こちらもちゃんと卍参上卍する。好きなキャラクター、芥川慈郎さんと向日岳人さんを描かせていただいた。上にある可愛い遠山金太郎さんのイラストは前日に来た知らない人のもの。過去ログを漁るのもオツだ。古今東西の来訪記念ノート全てに軌跡を残していきたい。

お好み焼き美味しかったです。また機会あったら行って、ノートを更新したい。非公式コラボメニューまだあったし、巨乳焼きなるデカおっぱいを模したセンシティブキュートなお好み焼きもあるらしい。

夜もふけ、友人とお別れし、今日の宿へ向かう。今更ながら今回は一人旅、すべてを自分が行きたいところで構成する、超利己的プランとなっている。言うても友人との旅行でも利己的ではあるが・・・・。

そのため今夜の宿はこちら。ずっと気になっていたサウナ&スパ、大東洋さまだ。

大東洋グループスパ

到着早々浴室にカチこむ。浴槽だけで数種類、もう楽しい。

だが大事なのはサウナ、近場の扉には「ファンタジーサウナ」とある。なに?

入ってみるとあまりの広さにどこに座ったらいいか全くわからなくなった。頭ファンタジーの人が考えた最強のサウナってこと?

室内にはいろんな色に光る丸い玉が一つ、控えめに置かれている。こいつ一人にファンタジーを背負わせるのはちょっと重荷かも・・・。

サ室もすばらしいが、休憩に使うための無限椅子⦅インフィニティチェア⦆が良すぎた。はじめ背もたれの倒し方がわからず、半泣きになった。レバーを引くかして、壊さんばかりの力で背もたれに倒れかかるとようやく無重力が訪れた。けど、本当は何かコツがあるのではないか?あんなに首を振りかぶり背もたれを倒すのは正直恥ずかしかった。何かコツがあるなら地域の回覧板とかで教えて欲しい。

無限の中でその日のことを思い返していた。みんぱくにいけたという事実がいきなり心をあったかくさせて、リロクライ。お風呂を上がってビールを飲んだ。

次の日は御開帳大巡り祭りの開催だ。心地の良いカプセルベットで眠った。何気にカプセルも初だったため、テンションは駄々上がりだが、旅特有の(そしてこの日特有の)情報量に殴られた脳みそは、一瞬でシャットダウンした。

 

御開帳については後編でまた書きたいと思う。

が、、、、もうそろそろ最近の旅のことを書きたい。

2023年8月現在、この大阪から、高知、瀬戸内諸島、越中八尾、伊勢、黒部、沼津、遠野、別府、十和田、蔵王、島根に行っている。これを追いかけていたらまた新しく旅をしてしまっていたちごっこだ。旅中毒患者はとにかくこれを諦めた。

気が向いたものから、進めていく。しらんもう!!!!!!!!!

 

お読みいただきありがとうございました。一ヶ月以内に更新なければ、玉取られる覚悟です。(フラグ)

2022年2月 那須塩原

 

2022年2月の話!?

時差にも程がある、もう夏も終わりかけようとしている。

私は結構旅行好きなので、特に今年は少なくとも二ヶ月に一度はどこかに行ってる感じがする。旅行の土産話をするのは好きだけど、わざわざ人にする話でもないしな、ほなインターネットの壁面に打ち込めばええんや。そう思ってはいながらもずっと放っておいた旅たちを、重い腰上げて少しづつ放流していく。

 

日付変更線を西から東へ幾度となく渡り、今から六ヶ月程前の話をします。

 

2月、東京にもチラリと雪が見えたころ私たちは那須塩原に照準を合わせた。

なぜ那須塩原なのか、まず一番の目的は「那須モンゴリアビレッジテンゲル」だ。モンゴル遊牧民の生活するゲルに宿泊することができるらしい。馬頭琴とホーミーの演奏まであるらしいじゃないか。そんなん絶対行きたいですけどね。

 

【全館wifi完備】那須モンゴリアビレッジ テンゲル|モンゴルの移動式住居「ゲル」を使用した体験宿泊が人気!

 

我々は普段旅行に行く時、プランを練るために旅のしおりを作成する。

今回のしおりの一端を見てもモンゴルに対するモチベーションを感じていただけるだろう。

「ようせい」はこれから出る「フィンランドの森」という施設のマスコットの擬人化だ。
今見返すと来年スキーに行こうと言っている。忘れてた。

 

GO!GOGO!

上野駅から10:18分発やまびこ仙台行きに乗り込む。

するとあーら不思議、1時間もせずに那須塩原駅に到着する。

私は旅行での公共交通機関による移動時間が結構好きなので、1時間弱はちょっとだけ物足りない気もする。

ホームを降りるとペットボトルキャップたちに迎え入れられた。

 

 

駅前でバスを待つ。

路面が雪で終了しているかとおもったが全くだった。東京の方が終了してたし、車移動も可能だった。

 

バスを降りると

やっているのかやってないのかわからない、思想強そうな私設博物館。

さすがにここに入る勇気はまだ持ち合わせていなかった。だいぶ気になりはする。

ん?

無造作な場所に突然のセクシーお姉さん看板は面白いのでNG
遠目から見た時はえっちだ・・・と盛り上がっていたがアイドルだったのか。

そんなことより我々には目指す場所がある。

御犬(おんいぬ)様の雪の巣を横目にテクテクテクテクで向かう。

 

モンゴリアビレッジを中心に考えた旅だったが、那須には気になる場所がもうひとつあった。

 

「アジアンオールドバザール」という道の駅。

アジア風の敷地内で雑貨を見たり飯が食えるらしい。

 

那須高原にあるアジアンミニテーマパーク | Asian Old Bazaar

 

おば集合ショット

カラッとした空の青に、少し雪の残った路面に茶色の葉が落ちて、裸の木々と彩度の低い山々が冷たい風に吹かれる。少し寂しいような乾燥した日本の冬に、この施設は全く馴染めていなかった。

アジア昼食したいと思った、が、期間限定で「あんかけ料理フェア」が行われており、ザ・アジア飯が存在しなかった。なぜ。あんかけ。あんかけ特化のフェア。聞いたことない。そんなにあんかけってバリエーションあるか?麺にかけるか白飯にかけるか、そんくらいじゃないか?あんかけドリンクとかあるのか?そういえば昼食の記憶がない。もしかして、血管に直接あんを注入されてその後記憶を消されたのだろうか、ベトナムコーヒーは美味しかった。

練乳入りのベトナムコーヒー

思ったよりお客さんはいて、雑貨はかなり充実して見ているだけでも楽しい施設だった。私は指輪を購入した。

それともうひとつ

偽ニモのヘアピンを買った。

友人は黄色の魚を買っていた、偽フランダーだった。

ヘアピンとは言ったが、ただのビニール製の玩具に安っぽいピンを接着しただけのもの。実際その日のうちにピンの部分が割れて終了したため、帰ってから新しいピンをアロンアルファでくっつけた。

しかしこの焦点の合わない笑顔。魚から人間に変化するアニメーションの途中ワンカット、ギリ魚、AIに判別させたら多分人面、愛おしい。メイクする時など邪魔な前髪を魚があげてくれる。

 

アジアンオールドバザールをあとにし、膝栗毛で次の場所へ向かう。

夕方にはモンゴルの人(語弊)がその場所に迎えに来てくれる。

 

渡モンゴルの前に、渡フィンランド

 

フィンランドの森 | レストラン・カフェ| 薪ストーブ | 栃木県

 

さっきまでアジア各国にいたので、那須旅行の皮を被った世界一周と言える。

どうやら、フィンランドの森の木々は伐採すると年輪ではなくサンタクロースが現れるようだ。

思い出したが、ここでフィンランド飯を食おうとしたら店が休みだったのだった。しょうがないね寒いしね。

餓死寸前だったがハンモックに引っかかりながら飲食することに成功。

他のお客さんの大型犬に死ぬほど吠えられビビり散らかしてしまったが、お腹いっぱいになることができて光栄だった。

DB芸人のサインがあったのは地味にテンションが上がった。

 

ムーミングッズ店やソーセージ、薪ストーブなどの販売店を見て回ってからは少し時間が余った。モンゴルからの送迎までぶらぶらすると、フィンランドの森のとなりにひっそりと雑貨店があるのがわかった。

 

TV出演もした有名猫らしい。他にも何匹かいるらしい。かわいい。

トルコ雑貨中心に諸外国の輸入雑貨を扱っていて、気軽に入ったが無限に時間を費やすことができた。だいたいこういう雑貨屋に入るといつも頭のネジがハズレてしまうが、5枚で5千円?(忘却)そこらのキュートお皿セットをちょうど来ていた5人で買った。トルコ人店主さんも「普通はホニャホニャあーでこーでやいのやいのペラペラだから、安いよ」みたいなことを話してくれた。(忘却)柄も全て違ったが、帰ってどれにするか決めようねといってそれきりいまだに各々に配布されていない。もう見た目のディティールが思い出せない。早く欲しいが。

 

やっとこさっとこモンゴルへ・・・。

そんなこんなで送迎が来て、モンゴルに到着。

死ぬほど暗い写真


うおおお、アゲ↑↑↑

チェックインし、いざ、マイゲルに向かう・・・。

内装も最高や!!!!!!!!!!!

以前ゲル内部を模した飲食店に行ったことがあったが、ゲルそのものに宿泊するという経験は最高に痺れた。多分冬だったのもかなり雰囲気演出できていて、乾燥した感じとストーブで無理やりあったかくした室内がそれっぽいと思った。ああ・・・冬はいいな・・・。

夕飯まで時間があったのでジェンガ

このジェンガ、軽い気持ちで始めたがかなり白熱の展開になった。ジェンガ骨粗鬆症になってもなお立ち続け、夕飯の時間になっても全く終了しなかった。スカスカのそれを放置し、夕飯会場へ向かう。

夕飯は二色鍋だ。いい具合にお腹も空いて席に着く。

多い。

写真だと伝わりづらいが、だいぶてんこ盛り。肉も魚介も野菜もあってどれも最高に美味しそうだが、その下には麺も息を潜めている。我々は20歳そこらの女性5人だ。智弁和歌山高校野球部80名ではない。皿が空になっている展望が見えないまま食べすすむ。

岩塩とパイタンの二色鍋は美味しかったし、やっぱり鍋は楽しい。しかし胃のキャパは広がらない。時間経過につれて、みんな虚空を見つめ始める。それでも周りのテーブルから人がいなくなるまで粘った。一人一本ノルマのつくねにとどめを刺され私は早々に脱落したが、みんな結構食べていたと思う。フードファイターたちの健闘虚しく、食事の時間は終了した。

 

はち切れ寸前の腹を抱えてちょっとしたホールに向かう。

毎晩馬頭琴とホーミーの演奏があるのだ。そんなん聞かなきゃいけん。

馬頭琴の曲目がとても好みだった。空高い草原の雄大さとそこを駆け抜け雄叫びをあげる馬の姿がありありと目に浮かぶようだった。ホーミーを生で聞くのは初めてだったが、ライブの倍音は体の中に響いてくるようだが心地よい気分になった。耳に聞こえない周波数の音が、ホーミーなどの伝統音楽には含まれていて、その特徴は自然の音によく似ているという話を聞いたことを思い出す。故にリラックス効果があるというが、北海道の阿寒コタンなどで舞踊を拝見したときもこの時もジーンと泣けてきてしまうのもそういうところに関係があるのか、私が拗らせすぎているだけなのか・・・。

演奏終了後、本当はツーショットのチャンスがあったらしいが、感染症対策でナシと。しかしこんなチャンスはないと、ズカズカ近寄り、楽器のことを聞いてみたり服装をみせてもらったり、遠隔ツーショットをさせてもらった。

チェキ会だなんだのと盛り上がっていると、スタッフのおねえさんにオタバレしてしまいそそくさと退散。言葉には、気をつけよう!

我々は焚き火プランを選択していたので、焚き火にあやかることができた。

2月の北関東の山、しんと冷える空気の中であったまったアルコール飲料を飲みながら、雪の積もった広場でぼんやり火を眺める。マシュマロを焼くこともできた。エモーショナル経験。

炎なんて一生見てられますからね。

その後は施設内の温泉に入ったが、遅い時間だったためにほとんど貸切でよかった。真冬の露天はぽかぽかの体をひんやりした外気に半分出すのが最高。ほとんど足だけ湯に浸けたりしながら、ぺちゃくちゃ喋って長湯する。あ〜〜〜〜〜冬最高。冬早くきてくれ。お前が欲しい。

次の日の早朝も風呂に入りに行ったが、その朝の風景がよかった。それとデール着用したのでその辺の写真を。

2日目の朝、まだ昨夜の鍋が腹に残っていた。

気持ち程度朝食を摂取し、出国。

夜が明けても移動手段は足だ。まず、那須ステンドグラス美術館へ向かう。

 

那須ステンドグラス美術館

 

入場チケットを購入するも、ここでパーティの一人が姿を消した。夕方からライブがあるとかなんとかで、帰宅したのだった。ホウレンソウにおいて病気な我々は、離脱していたことに気づかずに彼女のチケットも購入していた。LINEで文句を垂れながら別れた。

正直そんなに期待的なものはなかったが、美しいステンドグラスと教会建築を中世英国の雰囲気を味わいながらの見学はちょっとした優しい非日常体験で、平静な心を取り戻せる。見ていて飽きることなく、予想以上に充実した時間だったと思う。

 

魚くん餌に対して必死すぎw口でっかwかーわいw

優越感下唇出し魚くんも腹立ちますが、別に面白くしようと描いてるわけじゃないけれどなんとなくこちらから見ると笑えてしまうような造形って、古代の職人作品から現代の素人作品までよく見ますよね。笑えると同時に、あっけらかんとこんな風に表現できてしまうことに羨ましくも思う。多分私がやれば、それは真似になるし奇を衒ってしまうから。。。

現代っ子の“癖”に刺さってしまうものもちらほらあった。

家族旅行で訪れた那須ステンドグラス美術館で、予期もせずねじまがってしまうちびっ子が現れないことを切に願う。

本当は何か、伝えたいことがあったのではないか。

ここから結構な距離の徒歩を行い、那須サファリパークへ。

那須サファリパーク

我々はライオンに「肉やり」をしに行く。餌やりではなく、肉やり。身内の造語ではなく、サファパ側から言われている。すこし暴力性を孕んだような、強烈な語感のそれが体験できるという。

肉やりまでの時間はうさモルタッチで私服を肥やし、巨乳のウサギにちょっかいを出していた。

時間になるとガッチガチの檻に囲まれたバスに乗りこんだ。サファリパークという動物飼育施設の中でさらに檻に囲われてドナドナされる自分の無力さを嘆きながら、草食動物くんたちに餌をあげさせていただいた。

かわいい

しばらくすると、引率の先生から肉やり開始のゴングが鳴らされた。どうやらわんさかいるライオンたちにがむしゃらに肉やりするのではなく、舞台上にあがった選ばれしトップエンターテイナーライオン様に、順番に肉やらさせていただけるようだ。サファリパークか、ライオンパブか、もはやそこに違いがあるかはわからない。ただ我々は、肉をやらさせていただくだけだ。

おお〜〜〜〜〜〜〜〜〜w

もうこれは猫ちゃんだ。ビッグクリームパン299(にくきゅう)サービスまでしていただいた。こちら人間としても、この瞬間は鉄製格子を親より信頼していたので距離感独特な猫カフェくらいの気持ちだ。おいしそうに食べてもらえるとこちらも嬉しいもんだ。食事は毎回感謝していただこう。デリシャシャシャシャハッピースマイル。

サファパはやっぱ自家用車で行くもんじゃない。

象様接近まで!?

そんなこんなで那須塩原一泊二日は終了した。

知らないうちに地球の真中まで来てしまっていたようだが、施設の多国籍さはそれ故だったのかと頷ける。これからの時代、日本は那須塩原に引っ張られていくかもしれない。

 

今年初めかつ内容も比較的さっぱりした那須塩原旅行をとりあえず練習にと書いてみたが、こう起こしてみるとなかなかのボリュームである。記録癖をつける未来を開くために行ったことが、他の旅行の書き起こしにはどのくらい時間がかかるのかという絶望に変わってしまったがぼちぼち続けたい。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

〜HAPPY END〜